京都建築大学校【KASD】ってどんなところ?

どんな学校なの?卒業生が全部教えます!

UIJターン就職は可能ですか?

 

京都建築大学校は関西はもちろんのこと、全国から生徒が集まってきます。

実際同級生にも北海道から沖縄までいろんなところから来ていました。

 

彼らは就職で地元に帰ったり、そのまま関西に残ったり、はたまた転勤があり入社後に配属が分かるような場所にこだわらない職場を選ぶ人もいます。

わざわざ縁もゆかりも無い地方で就職することだってできるんです。

 

要は全て自分の意思であり運次第と言えます。

私も地方から出て地元にUターン就職したのですが、企業との出会いや求人の有無は本当に運や縁だと感じました。

 

たとえば大手や地方でそれなりの規模の企業であれば、毎年時期が来ると就職説明会やインターンなどの募集がかかります。

しかしこういった求人を出し採用活動を行える企業ばかりではありません。

就職サイトなどで求人を出すには掲載費用が嵩み、規模の小さい会社にとって新卒採用を行うこと自体経済的な負担がかかります。

 

大手就職サイトには高くて掲載できないとなると、地方の中小企業は求人を出さないのか?

そうではありません。

大学に求人票を送ったり自社のホームページやブログで掲載するならお金は節約できますよね。

多くの学生の目に触れられなくても、専門職の募集であればこちらの方が効率が良いのです。

 

また新卒で利用することは意外かもしれませんが、ハローワークでの求人もあります。

登録も無料ですし園部のハローワークから全国の新卒求人を探すことが可能です。

地元の求人も探しやすくなるでしょう。

ハローワークは掲載無料なので質の悪い求人が紛れ込んでいるのも事実です。

本当は週1日の休日なのに週2日と掲載されていたり、勤務地が違っていたりなど驚く落とし穴もあります。

 

求人として出していなくても人材を欲しているところは多いです。

情報が出ていなくても電話で問い合わせたりして確認をとってみると、インターンや面接に来るよう促されることもあります。

多いのが知り合いの紹介です。

この時の注意点として電話では聞きづらいですが、働く条件をきちんと把握しておきましょう。

給与や待遇などを面接でしっかり確認しておかないと後々困ったことになりかねません。

 

 

 

求人が見つかって応募すると面接が始まります。

本社があるところで選考が行われるのが基本です。

選考が進めば交通費も嵩みますので、受けすぎないようにセーブする力も必要なのかもしれませんね。

 

 

設計事務所に就職できますか?

 

 

こんにちは。

建築に興味があると設計を花形と捉えている方も少なくないはず。

設計事務所に行けば憧れのデザイナーになれる!と夢を持ちますよね。

 

このようなイメージを持っている方は、就職までにしっかり下調べが必要です。

 

設計事務所が薄給激務というのはご存知かと思います。

都市部から少しずつコンプライアンスを意識する事業所も出てきていますが、まだまだその風潮は色濃く残っているようです。

毎日徹夜でしばらく家に帰れないとまでは言いませんが、深夜まで無給で仕事をする(サービス残業)は当たり前と思っている業界人も多いです。

 

こういった勤務体系の設計事務所はおそらく「アトリエ系」と呼ばれる類になります。

少し前にTwitter石上純也氏の事務所とオープンデスク問題が話題になっていましたね。

今をときめく隈研吾氏や谷尻誠氏など、名だたる建築家のもとで最先端の建築を学びたいという方や、個人でこじんまりとやっているデザインに特化したところで働きたいという方はアトリエ系設計事務所を志望していることになります。

 

 

他にも設計事務所には種類のようなものが存在しています。

私が知っているものでお伝えします。

(他にもあるのかもしれません)

 

まずはハウスメーカー工務店などから確認申請の代理業務を主にしているタイプです。

住宅の確認申請は作業的に行われるため、外注している企業も多くあります。

プランニングはクライアントが行い、その構造や法規的なチェックを行いながら作図します。

お客さんに会うことはほとんどありません。

 

次にハウスメーカー工務店などと提携して基本設計などを行うタイプです。

自社の名前で設計が表に出ないので、会社のHPを見ても何をやっているのかよく分からないのが特徴です。

提携しているぶん仕事は途絶えにくく、住宅業界の忙しさに左右されやすいと言えます。

 

最後に大きな建物の施工図を書くタイプ。

設計職という求人でもプランは決まっていて、詳細を詰めていく役割を担います。

個人でやっているところからスーパーゼネコンの下請として組織設計事務所として施工図を請け負っている会社もあります。

 

他に少し系統は異なりますが、インテリアや設備設計でも上記と同じような感じです。

 

 

 

ではここからが本題。

京都建築大学校から設計事務所に行けるか?

 

結論は行けないことはない、です。

 

有名なアトリエ系設計事務所は他の大学院生や海外からのインターン生と張り合うことになるので狭き門です。

実力を思い知らされることになります。

募集はされていないことが多く、学生やインターン同士の繋がりが必要です。

 

確認申請代理や施工図書きは求人がたくさん出ているので、それを見つけることから始めましょう。

大きな企業で比較的安定しているそうです。

大手就職サイトからもエントリーできますし、KASDの求人票にもたくさんあります。

 

提携して基本設計を行う事務所は非常に見つけにくいです。

HPがなかったり自宅の一室が仕事場だったりするので、情報収集の手段が少なく苦戦するでしょう。

提携するハウスメーカー工務店がどこなのかも分からないため、「この工務店のデザインが素敵だと思ったから就職したのに、デザインは外注で自分は確認申請と現場監理をするだけ」といったことも起こります。

求人は自社HPやハローワークに出ることがちらほらで、こちらも知人の紹介がほとんどで決まります。

 

 

行きたい設計事務所が見つかったらまずオープンデスク、うまくいけばアルバイトです。

まとまった期間からしか受け付けていなかったり、決まった期間に応募する企業もあるので情報を探しながら事務所に問い合わせも行いましょう。

 

 

就職活動の進め方って?

 

京都建築大学校は資格が武器。

二級建築士があれば大丈夫、なんて思っていませんか?

確かに有効です。でもそれは新卒の話。

 

今回は新卒のリクルートについてです。

就職活動は一般の大学生と同じスタートですが、専門学校に通う私たちは建築の門のみが開かれているといっていいでしょう。

他の分野への就職を試みると資格は役に立たないので一般の大学生にポテンシャルや学歴で負けてしまいます。

 

やはり業界を見れば京都建築大学校は専門学校の中で強い存在であり、他大学の建築学生と同じ土俵に乗ることはできるはず。

本当はできるはずなんです。

でもここに学歴の壁があります。

名門大学の学生はネットで会社説明会を予約する際に空席表示なのに、KASD生は全て満席表示。

会社説明会にすら参加できない企業も存在します。

同じ土俵にすら乗れないという現象に、やっと学歴社会の意味を思い知ることになるのです。

 

全ての求人がこんな風に細工されているわけではありません。

大手ほどこういったことが今の時代でも行われているということは覚悟しておきましょう。

 

こうした問題をクリアすれば会社説明会に参加し、いいなと思ったら選考へ進み書類が通れば面接という流れです。

面接は3〜4回のところが多いようです。

大手ほど回数が増えるので、まずエントリーする際に行うWebの適性検査とテストで足切りを行い面接に移るので、インターンも含めると10回程度出向く企業もあるんだとか!

わたしも内定まで半年近く選考に通った大手企業がありました。

金銭面となかなか内定が出ない不安が募り辞退したほどです。

 

テレビで見かける100社受けても内定が出ないという学生はKASDでは見たことがありません。

100社もエントリーするということは出ている求人を業界はおろか内容もしっかり見ず片っ端からボタンを押していくようなもの。

それだけ受ければ自分も混乱しますし企業研究も追いつかない、お金だって持ちません。

途中で選考が被って辞退することを想定してもあり得ません。

この学校ならば多くても20社まででしょう。

 

 

私たちは建築という大枠を決めている時点で一般の学生よりアドバンテージがあるので採用選考の無駄は省けます。

ただし就活を始めるまでに決めなからばならないことがあります。

自分はどんな仕事がしたいのか、そのためにはどんな会社にいくのか。

設計がしたいなら住宅なのか店舗なのか、公共などの大きなものもやりたいのかなどです。

住宅ならハウスメーカー工務店の他にもいろいろあるんです。

店舗なら什器メーカーや店舗設計事務所、公共ならゼネコンや組織設計事務所などですね。

このあたりもまた解説していきますので続報をお待ちください。

 

自分のイメージと実際の仕事にはギャップがつきもの。

それを避けるためにインターンシップオープンデスクに参加して、バイトスタッフとして勉強させてもらえることが望ましいです。

 

本命の企業だけを受けると選考がぶっつけ本番になってしまい焦ってしまいますので、選考が早く始まるところから練習台として興味のある企業を受けてみましょう。

 

 

ここまではやりたいことを仕事にするという流れで説明してまいりましたが、みんながみんなこのような考えではありません。

 

例えばとにかく大手がいい、東京で働きたい、福利厚生が大切など…

そういった場合は第一希望を優先して譲歩できるものを探していきます。

 

 

内定が出た!と高喜びすることはできません。

内定が出るタイミングは企業によりそれぞれ。

4月に内定が出るところもあれば6月から選考開始と決めている会社もあり、こういった場合4月に内定が出ても6月が本命だから待ってほしいということはできないんです。

よくあるのは内定を1つもらっていて、あと数社が連絡待ちのパターン。

内定をもらった会社には行くか辞退するかの返事を1〜2週間程度でするので、締切日が設けられていることが多いです。

締切日までに決断しないといけません。

内定が出ている会社に決めるか、断って連絡待ちの会社が全て不合格のリスクを背負うかです。

 

就職活動にはこのように駆け引きが必要な場面に多く遭遇します。

どんな選択をするのか、正解は分かりません。

春採用が納得いかず秋採用でもう一度活動し直す方もいます。

 

 

この就職先が一生勤めるところになる場合もあるでしょう。

そのことを理解したうえで会社選びを行いたいですね。

就職ってサポートはあるの?

 

学生さんから質問を頂きました。

就職活動をどのように進めるのか、学校はどんなサポートをしてくれるのかをお伝えします。

 

就職活動は分からないことばかり。

お金も時間もかかりそう…

本当に内定をもらえるのかな?

そんな不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。

 

リーマンショック就職氷河期を過ぎ、今は有効求人倍率も高くなっています。

建築業界はオリンピック特需もあり常に人手不足です。

その後関西は万博も開催されるのでしばらく売り手市場が続くことが予想されます。

 

 

まず私たちの就職活動は、就職解禁から始めるのでは遅いということを知っておかねばなりません。

近年の動向では人手不足の中で優秀な人材を確保すべく、大手ほど大学1〜3年を対象にインターンシップを行っています。

実際これに参加していないと就職試験を受ける資格すらもらえない求人も多くあるのです。

 

本格的に開始するのは二級建築士などの資格が終わった3回生の最後あたりからだと思います。

 

資格がひと段落した時点で一度学校が開く就職説明会に参加します。

大手就職サイトに登録してくださいという話や、就職のサポートセンター(校内にあります)の活用、求人票の見方など基本的な説明です。

これは4年通う方向けなので、3年で卒業し就職する方は資格試験と並行して就活することになります。

 

3年で卒業した友人は自分で見つけた企業に面接へ行き年内に内定をもらっていたので、就活の期間自体は1ヶ月にも満たないはずです。

ただ企業研究の時間がとれず就職してからのギャップは大きかったと聞きました。

 

その後各自リクルートスーツなどを揃えて合同説明会に参加したり選考に進みます。

途中サポートセンターでエントリーシートを見てもらったり、求人票が出ていない企業へ求人を行なっているかを確認してもらったりというハローワークと似たようなことをしてくれました。

 

またこういった活動と並行して卒業生がいる会社が学校へ説明会に来てくれたり、学校推薦のような形で面接のみで内定をもらえたりすることもあります。

 

学校のサポートや恩恵を受けず就職する人の方が多いので、基本的には自分の力だけで未来を切り開いていくのです。

 

 

関西で京都建築大学校といえば認知度は高いです。

ときたま京都建築専門学校と間違われることもありますが、KASDと言えば業界人はよく知っていますよ。

 

 

引き続き就職活動の動き方についてお伝えします。

一人暮らし、どこがオススメ?

こんにちは。

受験シーズンに入ってきましたね。

京都建築大学校も早い方は入学を決めて家探し中の頃でしょう。

 

先日ご質問を頂き、少しでも力になれたらと思い私の主観でお答えしてまいりたいと思います。

 

 

質問内容はタイトルにもあるように、進学してどこで暮らすかというもの。

 

ではまずその比率からいきましょう。

一人暮らしの学生は園部暮らしが9割、亀岡暮らしは1割未満、京都市内がごく少数です。

園部以外から通う学生は生活の利便性を重視しているので、通学に疲れがちと言えます。

 

ではもう少し詳しく見ていきましょう。

 

京都市内は家賃が高いので、元は園部だったけど友達とシェアハウスをしたり同棲したりで後に引っ越したというパターンが多いです。

 

亀岡市は広いのでJR駅近くに住むのが一般的。

学校があまりないのでファミリー向けの賃貸が多いです。

車通学であれば千代川からなら15分程度、亀岡なら30分程度かかります。

電車通学でも時間はさほど変わりません。

JR嵯峨野線は30分に1本あるかないかで、濃霧や鹿との衝突でダイヤが乱れがちです。

 

亀岡に住む方には心得ていてほしいことがあります。

過去何度も台風の被害で保津川が氾濫しており、亀岡駅や線路が浸水したことがありました。

また毎朝濃霧により視界が悪く、乗り物の運転には注意が必要です。

そしてバスの便があまりよくないということです。

車があると便利ですよね。

 

園部以外から電車通学する方は荷物の多さに苦労すると思います。

大きな画板や図面用の筒、法令集などのテキストを持ち満員電車に揺られます。

その後駅前の大階段を登るのです。

 

 

では園部町内にうつりましょう。

園部で学生が多い地区をざっくり分けてメリットとデメリットを見てみます。

 

1.駅前の小山東町(おやまひがしまち)

◇メリット

学生寮の他にも一人暮らし用アパートがある

駅が近く夜道も安心

ほか弁や個人の飲食店、駅前にはローソンがある

◇デメリット

駅に近いので騒音が気になる物件もある

徒歩通学になるので毎日荷物を抱えて大階段か坂を登らなければならない

スーパーまで少し距離がある

 

2.住宅街の小山西町(おやまにしまち)

◇メリット

戸建が多いので学生に会いにくい

学生が少ないのでいい物件がある場合も

◇デメリット

スーパーが遠い

学校や駅が少し離れている

駅からの帰り道は坂になる

 

3.学校下の栄町(さかえまち)

◇メリット

学校、コンビニが近い

一人暮らし用アパートが充実している

◇デメリット

スーパーが少し離れている

駅へ行くのに山を越える必要がある

(回り道でフラットなルートあり)

 

4.新しい物件が多い木崎町(きざき)

◇メリット

フレッシュバザールというスーパーが近い

少し行けばコンビニやドラッグストアもある

飲食店も数点ある

◇デメリット

学校へは自転車が必要

一部土地が低く川の近くは注意

駅は少し距離がある

 

5.中心部の美園町(みその)

◇メリット

生活に必要なものが手に入りやすい

家賃が比較的安い

病院が近くて安心

◇デメリット

アパートが全体的に古い

国道沿いは車の騒音が気になるかも

駅は少し距離がある

車が通れないほど道が狭いところがある

 

6.奥の方にある横田(よこた)

◇メリット

家賃が安い

間取りがいいアパートがある

駐車場があまっている

スーパーは比較的近い

◇デメリット

過去に床上浸水の被害が出たことがある

学校からの帰り道に鹿と遭遇しやすい

学校や駅が遠く自転車や原付が必須

 

 

いくつか挙げましたがいかがでしょうか。

かなり主観が混ざっていますが、これを踏まえて私は栄町から小山東町に引っ越しました。

栄町の頃は自転車での生活で、駅の駐輪場が有料しかないことがネックでした。

また京都市内へバイトに向かう際、栄町は駅からの帰り道が暗くて怖かったことにも起因します。

 

引越しの理由は他にもありますが、駅に近く駐車場があることが条件でした。

自転車生活で1年過ごすと大変さを痛感して車を購入。

真夏の猛暑では家に着くまでにアイスクリームが溶けてしまうし、雪の積もった日は身動きが取れません。

凍結でスリップしたこともありました。

車生活になって以降ノンストレスで園部ライフを送っていましたね。

 

車やバイクがあれば亀岡が生活圏内に入ります。

バイトも選択肢が増えるので原付はあると便利でしょう。

 

なにを優先するかしっかり検討して、できるならば現地を確認しておきましょう。

 

ゼミって何?全員強制ですか?

 

 

大学ではゼミって卒論がめちゃくちゃ面倒で卒業が大変…そんなイメージはありませんか?

できるなら選択したくない、卒論を避けて通りたい。

でもそんなことできるの?

 

私も高校生の頃、疑問を持っていました。

「大学は自主的に学ぶところだよ」

研究したいことなんてないな、

とにかく普通に卒業して就職したい。

今回はそんな方向けに記事を書いてみます。

 

 

ゼミは基本的には強制ではありません。

建築学科の生徒はゼミを取らないと単位が取り切れないのでほぼ入ります。

どうしても入りたくなかったり途中でドロップアウトしたりする生徒もいますので、そういった生徒には救済措置として別の課題(製図など)が課せられるようです。

 

ゼミとは何か?

一般的な大学生が入るゼミをイメージしてもらえば近いでしょう。

自分が建築分野において興味があることを突き詰めていく、そんな時間を与えられる場所です。

例えて言えば自由研究をもっと壮大にした感じですね。

 

具体的にはまず、授業とは少し違います。

授業や講義は教壇に立つ先生から学びますが、ゼミは各生徒が個人やグループで意見を出し合い先生を含めディスカッションを行います。

面談みたいな感じで自分の意見や考えを先生に伝え、評価やアドバイスなどをもらいながらさらに調べたりスタディモデルを作ったりします。

 

なので教えてもらったことだけ覚えれば点数がとれるテストとは違って、自分がやりたいと思う部活で結果を出すにはどうしたらいいかと試行錯誤しているような感覚に近いかなと思っています。

 

 

まだまだ具体的な話が欲しいですよね。

ではどんなことをしているのか?

これが一番気になるところでしょう。

 

ざっくりした流れを伝えます。

3回生で資格試験がひと段落したらゼミ見学の期間が設けられます。

ここで設計系、インテリア系、論文系などいくつかの研究室を見学させてもらい雰囲気を見ます。

 

研究室ごとにおおまかには違いませんが特色はありますね。

設計系ですと、

青木ゼミは卒業制作に力を入れており、

杏ゼミはスケッチや実施設計も行います。

川北ゼミは先生のネームバリューが大きいですね。

竹中工務店のかなり上の方で有名です。

長谷川ゼミはコンペと卒制をバランスよくやっています。

上島ゼミはコンペに重きを置いていて、

小森ゼミは木造に特化しているというような感じです。

 

ひとつ上の先輩がどんなことをやってきたかを参考にしつつ、

それが自分の代も行われるのかは確認しておきましょう。

杏ゼミは学校の実施設計をしていましたが、それに当たらなかった世代は不人気だったようです。

 

どこに入るか決めたら書類で希望を提出し、学校側が精査して配属が決まります。

定員オーバーなどで希望から外される場合もありますが、成績優秀者は希望が通りやすい傾向にあります。

 

初回は顔合わせで自己紹介や先輩のゼミの様子を見ながら少しずつ慣れていきます。

時期的に先輩の卒業制作が追い込みの頃になってきますので、模型やプレゼンなどをお手伝いしながら技術を学びます。

2月上旬で先輩方は引退になり、いよいよ自分たちのゼミが始まります。

 

卒業制作を主にやるゼミではテーマの設定や敷地などを自分で決めていきます。

コンペが先のところはグループを組んで案を練り締切までにまとめあげるという作業を何回か行い、次第に個人でもやるようになります。

 

途中夏休みなども挟みながら後期に入れば卒業制作も進めていかなければなりません。

形態や詳細な設計などに加え模型やプレゼンの見せ方など細かく相談します。

ほとんど固まりあとは作業のみとなったところ辺りで次の後輩がやってくるので、引継ぎするように教えながら制作を手伝ってもらいます。

 

1月の1次審査で勝ち上がれば2次審査でプレゼンができます。

負ければ作ったっきりそこで終わりです。

 

 

だいたいこんな感じなのですが、お分かりいただけるでしょうか…

経験しないとわからないことばかりだと思います。

今後さらにゼミについて詳しく説明していきたいと思いますので、ぜひ読み進めてくださいね!

学費や生活費は奨学金で賄えますか?

こちらもよく頂く質問です。

高校生の親御さんから聞かれます。

 

おそらく、一人暮らしでは賄えません。

 

 

少し厳しいことを言うようですが…

学費は私立大学とほとんど変わらないと思ってください。

年間120万円くらいだったと思います。

これがなんと、一括で支払わなければならないのです。

 

大学であれば前期と後期で別々に納入できるところも多いですよね。

しかしKASDの学費は春に一括して請求がきます。

120万という大金を学生がバイトで払っていくことはほぼ不可能でしょう。

これが4年続けば学業どころの話ではありません。

なんのために進学したかわからなくなってしまいます。

 

奨学金は各家庭の生活環境や学力によって異なりますが、有利子で借りている生徒がほとんどでした。

中には2つの団体から借りて月10万ほどでバイトをせず生活費に充てている生徒もいましたね。

 

園部で一人暮らしをする場合、

家賃4〜6万(学校の寮は綺麗な分少し高めです)

光熱費・通信費0.8〜1万(ガスは基本プロパンで高くなりがち)

食費1〜3万

その他交際費など

で算出すると、10万程度あれば問題なく暮らしていけます。

 

このうちいくらが奨学金で賄えてバイト代をやりくりするか、または仕送りをもらうかを計画しておく必要があります。

 

 

またKASDで厄介なのは資格試験の受験料。

毎年3〜4つも資格を受けることになる京都建築大学校では、資格試験の受験料は授業料には含まれていません。

なぜなら資格の受験は強制ではなく任意で、自分が何を取るべきか生徒自身が選んでいるからです。

受験するとなれば自分で購入するテキスト代や受験地までの交通費など出費がかさみます。

勉強するためにバイトの時間を制限するとさらに資金繰りが厳しくなっていきます。

 

親御さんはできるだけ最低限必要な学費と生活費をご準備頂けると良いのですが、奨学金をうまく使って上手にやりくりしていきましょう。

生徒さんは自分が遊ぶお金は自分でしっかり稼ぎ、親に負担をかけないようにするしかありません。

 

学生のうちにバイトしながら勉強する癖がついていれば、社会に出て資格試験の勉強をするときも有利に働きます。

なんでも親に頼りきりではなく、時間とお金のバランスをとって全て一発でクリアしていくことを目標に頑張ってください。