京都建築大学校は資格が武器。
二級建築士があれば大丈夫、なんて思っていませんか?
確かに有効です。でもそれは新卒の話。
今回は新卒のリクルートについてです。
就職活動は一般の大学生と同じスタートですが、専門学校に通う私たちは建築の門のみが開かれているといっていいでしょう。
他の分野への就職を試みると資格は役に立たないので一般の大学生にポテンシャルや学歴で負けてしまいます。
やはり業界を見れば京都建築大学校は専門学校の中で強い存在であり、他大学の建築学生と同じ土俵に乗ることはできるはず。
本当はできるはずなんです。
でもここに学歴の壁があります。
名門大学の学生はネットで会社説明会を予約する際に空席表示なのに、KASD生は全て満席表示。
会社説明会にすら参加できない企業も存在します。
同じ土俵にすら乗れないという現象に、やっと学歴社会の意味を思い知ることになるのです。
全ての求人がこんな風に細工されているわけではありません。
大手ほどこういったことが今の時代でも行われているということは覚悟しておきましょう。
こうした問題をクリアすれば会社説明会に参加し、いいなと思ったら選考へ進み書類が通れば面接という流れです。
面接は3〜4回のところが多いようです。
大手ほど回数が増えるので、まずエントリーする際に行うWebの適性検査とテストで足切りを行い面接に移るので、インターンも含めると10回程度出向く企業もあるんだとか!
わたしも内定まで半年近く選考に通った大手企業がありました。
金銭面となかなか内定が出ない不安が募り辞退したほどです。
テレビで見かける100社受けても内定が出ないという学生はKASDでは見たことがありません。
100社もエントリーするということは出ている求人を業界はおろか内容もしっかり見ず片っ端からボタンを押していくようなもの。
それだけ受ければ自分も混乱しますし企業研究も追いつかない、お金だって持ちません。
途中で選考が被って辞退することを想定してもあり得ません。
この学校ならば多くても20社まででしょう。
私たちは建築という大枠を決めている時点で一般の学生よりアドバンテージがあるので採用選考の無駄は省けます。
ただし就活を始めるまでに決めなからばならないことがあります。
自分はどんな仕事がしたいのか、そのためにはどんな会社にいくのか。
設計がしたいなら住宅なのか店舗なのか、公共などの大きなものもやりたいのかなどです。
店舗なら什器メーカーや店舗設計事務所、公共ならゼネコンや組織設計事務所などですね。
このあたりもまた解説していきますので続報をお待ちください。
自分のイメージと実際の仕事にはギャップがつきもの。
それを避けるためにインターンシップやオープンデスクに参加して、バイトスタッフとして勉強させてもらえることが望ましいです。
本命の企業だけを受けると選考がぶっつけ本番になってしまい焦ってしまいますので、選考が早く始まるところから練習台として興味のある企業を受けてみましょう。
ここまではやりたいことを仕事にするという流れで説明してまいりましたが、みんながみんなこのような考えではありません。
例えばとにかく大手がいい、東京で働きたい、福利厚生が大切など…
そういった場合は第一希望を優先して譲歩できるものを探していきます。
内定が出た!と高喜びすることはできません。
内定が出るタイミングは企業によりそれぞれ。
4月に内定が出るところもあれば6月から選考開始と決めている会社もあり、こういった場合4月に内定が出ても6月が本命だから待ってほしいということはできないんです。
よくあるのは内定を1つもらっていて、あと数社が連絡待ちのパターン。
内定をもらった会社には行くか辞退するかの返事を1〜2週間程度でするので、締切日が設けられていることが多いです。
締切日までに決断しないといけません。
内定が出ている会社に決めるか、断って連絡待ちの会社が全て不合格のリスクを背負うかです。
就職活動にはこのように駆け引きが必要な場面に多く遭遇します。
どんな選択をするのか、正解は分かりません。
春採用が納得いかず秋採用でもう一度活動し直す方もいます。
この就職先が一生勤めるところになる場合もあるでしょう。
そのことを理解したうえで会社選びを行いたいですね。