大学ではゼミって卒論がめちゃくちゃ面倒で卒業が大変…そんなイメージはありませんか?
できるなら選択したくない、卒論を避けて通りたい。
でもそんなことできるの?
私も高校生の頃、疑問を持っていました。
「大学は自主的に学ぶところだよ」
研究したいことなんてないな、
とにかく普通に卒業して就職したい。
今回はそんな方向けに記事を書いてみます。
ゼミは基本的には強制ではありません。
建築学科の生徒はゼミを取らないと単位が取り切れないのでほぼ入ります。
どうしても入りたくなかったり途中でドロップアウトしたりする生徒もいますので、そういった生徒には救済措置として別の課題(製図など)が課せられるようです。
ゼミとは何か?
一般的な大学生が入るゼミをイメージしてもらえば近いでしょう。
自分が建築分野において興味があることを突き詰めていく、そんな時間を与えられる場所です。
例えて言えば自由研究をもっと壮大にした感じですね。
具体的にはまず、授業とは少し違います。
授業や講義は教壇に立つ先生から学びますが、ゼミは各生徒が個人やグループで意見を出し合い先生を含めディスカッションを行います。
面談みたいな感じで自分の意見や考えを先生に伝え、評価やアドバイスなどをもらいながらさらに調べたりスタディモデルを作ったりします。
なので教えてもらったことだけ覚えれば点数がとれるテストとは違って、自分がやりたいと思う部活で結果を出すにはどうしたらいいかと試行錯誤しているような感覚に近いかなと思っています。
まだまだ具体的な話が欲しいですよね。
ではどんなことをしているのか?
これが一番気になるところでしょう。
ざっくりした流れを伝えます。
3回生で資格試験がひと段落したらゼミ見学の期間が設けられます。
ここで設計系、インテリア系、論文系などいくつかの研究室を見学させてもらい雰囲気を見ます。
研究室ごとにおおまかには違いませんが特色はありますね。
設計系ですと、
青木ゼミは卒業制作に力を入れており、
杏ゼミはスケッチや実施設計も行います。
川北ゼミは先生のネームバリューが大きいですね。
竹中工務店のかなり上の方で有名です。
長谷川ゼミはコンペと卒制をバランスよくやっています。
上島ゼミはコンペに重きを置いていて、
小森ゼミは木造に特化しているというような感じです。
ひとつ上の先輩がどんなことをやってきたかを参考にしつつ、
それが自分の代も行われるのかは確認しておきましょう。
杏ゼミは学校の実施設計をしていましたが、それに当たらなかった世代は不人気だったようです。
どこに入るか決めたら書類で希望を提出し、学校側が精査して配属が決まります。
定員オーバーなどで希望から外される場合もありますが、成績優秀者は希望が通りやすい傾向にあります。
初回は顔合わせで自己紹介や先輩のゼミの様子を見ながら少しずつ慣れていきます。
時期的に先輩の卒業制作が追い込みの頃になってきますので、模型やプレゼンなどをお手伝いしながら技術を学びます。
2月上旬で先輩方は引退になり、いよいよ自分たちのゼミが始まります。
卒業制作を主にやるゼミではテーマの設定や敷地などを自分で決めていきます。
コンペが先のところはグループを組んで案を練り締切までにまとめあげるという作業を何回か行い、次第に個人でもやるようになります。
途中夏休みなども挟みながら後期に入れば卒業制作も進めていかなければなりません。
形態や詳細な設計などに加え模型やプレゼンの見せ方など細かく相談します。
ほとんど固まりあとは作業のみとなったところ辺りで次の後輩がやってくるので、引継ぎするように教えながら制作を手伝ってもらいます。
1月の1次審査で勝ち上がれば2次審査でプレゼンができます。
負ければ作ったっきりそこで終わりです。
だいたいこんな感じなのですが、お分かりいただけるでしょうか…
経験しないとわからないことばかりだと思います。
今後さらにゼミについて詳しく説明していきたいと思いますので、ぜひ読み進めてくださいね!