京都建築大学校【KASD】ってどんなところ?

どんな学校なの?卒業生が全部教えます!

審査会ってなんですか?

今年もこの季節がやって参りました。

卒業設計二次審査、通称審査会。

 

一次審査は予選のようなもので、ゼミに所属する生徒は全員審査対象です。

各ゼミがそれぞれ一年間指導して作り上げたものが毎年100作品前後出揃います。

こちらは非公開で教授をはじめとする審査員たちが匿名で並んでいる作品だけを見て評価を行います。

設計者が誰かは分からず、単純に作品の力量や熱意で通過するか否かが決まります。

 

そこから勝ち上がった力のある作品だけが二次審査でプレゼンする権利を得られる仕組みです。

 

一次審査は1月20日前後に行われ、二次審査は2週間ほど空けて2月の第1もしくは第2金曜日に執り行われています。

二次審査は例年であれば一般の公聴も可能で、卒業生や後輩たちが見守る中で長丁場に渡るプレゼンが恒例となっています。

通過人数は毎年異なりますが、一日でプレゼン+講評ができる人数は15人程度が限界でしょう。

 

一次審査通過者は二次審査までの期間で更にブラッシュアップをかけプレゼンに臨みます。

審査員の圧や張り詰めた空気、これまでの道のりを思い出し緊張で失敗する生徒もたくさんいるなかで、作品の完成度やプレゼンなどの表現力、質疑応答、総合的に判断され順位がつけられます。

 

年々レベルが上がってきているとはいえ、他大学に比べればまだまだ劣っていると言えるでしょう。

しかしこれからの時代をつくる若者の感性が垣間見え、先生も生徒も刺激を受ける機会になっているようですね。

 

KASDはこの審査会に至るまで講評や議論の場が少ないように感じます。

急に表舞台へ出て叩きのめされるような感覚があります…

先生方から質問の嵐に遭い、こてんぱんに打ちのめされていきます。

選ばれた者のみが経験できる苦行なのかもしれません。

このやり取りを毎年楽しみにしている方もいるほどで、後世に語り継がれる伝説を残すコメントも出たりします。

 

 

受賞者は卒業式に表彰がありトロフィーの授与が行われます。

噂によると最近は最優秀賞の生徒にフランス留学の特典が与えられると聞きました。

頑張った先には贅沢でかけがえのない時間が待っているようですよ。