以前、建築科と建築学科の違いについて記事を書きました。
後日書きますとお伝えしたまま月日が流れていました。
申し訳ございません!
では、本題に入りましょう。
建築科から建築学科に転学する理由を説明します。
この二つの定員については以前書きましたね。
建築学科は狭き門ですが、卒業すれば理系大学卒の扱いになります。
一方建築科は文系大学卒の扱いになります。
この差は何を意味するか?
それは、「一級建築士の受験資格がいつもらえるか」です。
建築科は卒業後4年の実務経験を積み、ようやく受験資格がもらえます。
これは建築技術普及センター指定のカリキュラムを行った学校を卒業して4年ということを意味します。
また在学中に二級建築士を取得できていた場合には、二級建築士取得から4年の実務経験を積み受験資格が発生するというパターンもあります。
一方、建築学科であれば卒業後2年の実務経験で受験できます。
この2年の差は大きいと私は考えます。
二級建築士の受験から時間が空けば空くほど知識も抜けてしまいます。
最短で最年少合格、さらに一発合格を目指すには建築学科が優位に立つでしょう。
現在はどうなっているか分かりませんが、当時は転学しなければゼミに入れないと言われていました。
ステップアップを目指すにはやはり必要な課程です。
この経験が積めないのは痛手だと思い、私は転学を決めました。
どれくらいの人が転学するのか?
私の学年では100名程度だったように思います。
転学には簡単な試験があり、落とされることはほぼありません。
転学した人としなかった人の過ごし方は大きく変わります。
二級建築士、木造建築士、インテリアプランナーと対策講座が終わったら突然変わります。
転学した人は理系大学卒のカリキュラムとして授業が詰まって入っています。
座学はもちろんPCのソフトを教わる講義や設計製図の授業など、建築的な内容が多くあります。
それに加えて放送大学の映像講義が入っているので、空きコマという概念はありません。
むしろ製図と一般教養の講義がなぜか被っていたりするんです。
こうなると一般教養は映像なので誰も行かなくなりますよね(笑)
事務員さんが出席をとっていますが、誰も来ていませんでした。
それでも定期考査のみ受かれば単位が取れるのですから驚きです。
さらにこの頃から就職活動やゼミ活動も本格化します。
寝る間はありますが、バイトや遊びに行く余裕はありませんでした。
普通の大学3回生ならばありえないような時間割でしたね。
転学しなかった人の過ごし方というと、この一般教養と就職活動だけになるので普通の大学生よりも楽です。
卒論も不要で、授業は一般教養の映像のみ。
そのためだけに学校に来る生徒はほぼいません。
そうなると、彼らが登校するのは一般教養の定期考査の日だけになるんです!
つまりバイトや遊びに明け暮れ就職活動に集中することもでき、建築と少し距離を置く生活を送ることとなるのです。
オープンキャンパスで会う学生はほぼ建築学科の生徒なので、建築科の様子を聞いてみると同じような反応があるのではないでしょうか。
みなさんのキャンパスライフが素晴らしいものになることを願っています。