KASDに来て驚いたこと①
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京都建築大学校に進学して4年間園部で過ごすことになりますね。
近隣の方は慣れているのかもしれませんが、私には衝撃の連続でした。
①学校近辺の坂のキツさ
これは覚悟していましたが自転車で登り切ることができないまま卒業しました…
通学は原付が最適だなぁと痛感したほどです。
園部は盆地で起伏が激しい地形のため、住む集落によっては自転車が電動なら尚良しだと感じました。
電車通学の方は坂ではなくともあの大階段には参りますよね。
②遊ぶところがない
こちらもある程度理解はしていたものの、本当に何もないです。
友人宅で集まる以外には小さな食事処に足を運ぶくらい。
ゲームセンターなどの娯楽施設はありません。
カラオケはいかにも古びた感じの建物が町内にありましたが入ったことはなかったです。
③電車の本数が少ない、なぜか満員
30分に1本程度で京都への電車があります。
快速は1時間に1本で、普通と交互に来るようです。
朝と夕方は1本程度増えますが、京都から園部まで乗っている方が意外と多いことに驚きました。
故に園部まで人がたくさん乗っています(※時間帯による)
学生はみなさん園部で降りますが、その先にある胡麻方面福知山行きに乗車する方の乗り継ぎ駅になっているからでしょう。
嵯峨野線は京都駅の隅っこのホームから嵐山経由で園部へ向かう路線です。
秋の紅葉時期は外国人で嵐山までは特に混雑します。
④嵐山からトンネルを抜けるとそこは…風景に絶句
京都から嵐山までは京都市内なので特に言うことはありませんが、初めて嵯峨野線に乗った時驚いたことがありました。
嵐山の次の駅は快速の場合亀岡、普通なら保津峡→馬堀→亀岡となります。
この保津峡という駅は渓谷に跨ってかかっているため、一気に山の風景となります。
観光で渓流下りを行うような風光明媚な場所でありながら、台風のあとは濁流と化すなど表情もさまざまです。
誰が降りるの?と思うような場所ですが、トロッコ電車に乗ったりトレッキングをする方が降りたりするようです。
保津峡から亀岡市内に抜けると一気に田舎の長閑な風景が広がります。
一面に田んぼが広がっていますが、時期によっては雪景色が続いたり、濃霧で何も見えないことがあります。
京都市内から乗っているとトンネルを抜けた先の別世界を体感することができるでしょう。
⑤電車がやたら遅延する
嵯峨野線は複線化されているとはいえ、本数も少なく山あいを走ることもしばしばです。
濃霧や雪で遅延が発生することも。
特に園部〜八木間で多いのが動物との衝突です。
猪より鹿が多いですね。
電車に乗っていても野生の鹿と目が合います。
ぶつかるとしばらく停車して撤去するため、これが夜はよく起こります。
⑥野生の鹿など動物に遭遇する
園部、亀岡近郊では鹿をはじめイノシシやタヌキなどいろんな野生動物が生息しています。
学校の近くでは聞きませんが、園部町内でも熊の出没情報が上がっています。
私も車で友人宅へ向かっていたところ道路の真ん中で立ち往生している鹿と鉢合わせた事があります。
友人には走行中に鹿が飛び出してきて廃車にならざるを得なかったと聞きました。
なるべく刺激せずライトを消して通り過ぎるのを待つしかありません。
⑦田舎なのに駅の駐輪場が有料しかない
車社会である園部。
田舎なのに無料の自転車置き場がないんです!
みんなどうしているのか尋ねると、駅前の学生寮やアパートの駐輪場に停めていると言っていました。
原付であればもう一つ向こうの吉富駅まで行けば無料なので、そこまで敢えて行くという方もいましたね。
⑧暑すぎる、寒すぎる
盆地である京都らしい気候です。
夏は35度以上、冬は−5度の日も。
夏は日射しが強く夕立が毎日のようにありました。
冬は10月下旬ごろから急激に冷え込みはじめ、年末〜2月にかけて雪が降ります。
積もることは少ないですが、うっすらという日は何日かあります。
20cm以上積もる日も年に一度程度はあるように思います。
こんな日は路面凍結もあり事故も多発します。
⑨冬は洗濯物が凍る
こんなことは北国の話だと思っていたのですが、夜洗濯物を干して寝ると朝にはカチカチになっていました。
昼でも凍ったままだったため部屋干しになりましたが、ここまで寒いとは思っていませんでした。
⑩霧が濃い
1日の寒暖差が大きくなる晩秋は特に、濃い霧が発生します。
毎日のように視界が10mしかない世界を体験してとても怖かったです。
霧が濃く出る日は暖かくなるそうで、雲ひとつない青空で小春日和ような陽気。
山陰ならではの気候と言えるでしょう。
ひとまずここまでにして、また続きを書くことといたしますね。